カテゴリー「演奏会レポート」の記事

石上真由子ヴァイオリンリサイタル

昨年7月に京都で聴いたリサイタルがあまりにも印象深かったので、再び石上さんの演奏を聴くことができると楽しみにしていました。

2010年7月4日(日) 14:00 ザ・フェニックスホール
石上真由子ヴァイオリンリサイタル

ピアノ 船橋美穂

曲目
ラヴェル  ヴァイオリン・ソナタ(遺作)=1897年
ジョリヴェ 無伴奏ヴァイオリンのための狂詩的組曲
ショーソン 詩曲 作品25
プーランク ヴァイオリン・ソナタ

昨年7月に引き続き、ピアノに船橋さんのサポートを受けてのリサイタル。この曲目を見ても到底18、9歳の人が演奏するようなプログラムではないなぁというのは昨年に続いての感想です。
安定した演奏技術と非常に情熱的な演奏が印象的でした。2曲目のジョリヴェは昨年のリサイタルでも演奏されていたので、石上さんの中で何かしら惹かれるものがあるのかなと想像するところです。
後半の2曲がとても素晴らしい演奏で、ショーソンもですが、プーランクは今までに聴いた演奏の中でもかなり緊張感の高い演奏でした。
アンコールはラヴェルのハバネラで、最初から最後まで全てフランス近現代の曲でまとめられていました。

しかし、10代でこのような深い曲を技術的にも表現力の面でも第1級の演奏をしている石上さん、今後どのような変化を遂げるのかと思うと楽しみでもあり怖ろしくもあります。

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2月に聴いたコンサート

1月後半から業務多忙でグッタリ気味だったので、しばらくブログ更新を休んでいました。

2010年2月20日(土) 19:00 京都府立府民ホール アルティ
船橋美穂 ピアノアンサンブルシリーズ Vol.10

曲目

クララ・シューマン 私は暗い夢の中にいた
私はあなたの眼の中に
嵐と雨の中をあの方は来ました
ロベルト・シューマン ミニヨン
もう春だ
月夜
フランツ・シューベルト
ます
笑いと涙
ミニヨンの歌
春に
グスタフ・マーラー ピアノ四重奏曲「断章」イ短調
フランツ・シューベルト ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.114 D.667「ます」

出演
船橋美穂(ピアノ)
榎水枝(ソプラノ)
谷本華子(ヴァイオリン)
森悠子(ヴァイオリン)
山本由美子(ヴィオラ)
野村朋享(チェロ)
長谷川順子(コントラバス)

この日のお目当てはマーラーのピアノ四重奏曲でした。昨年12月に大阪で初めて聴いたのですが、この曲を聴く機会がこんなに早く来るとは想像もしていませんでした。
1週間前のことで少し記憶が薄れていますが、シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」と、その旋律の元になった歌曲「ます」を同時に聴くことができたのも大きな収穫だったと思います。
マーラーのピアノ四重奏曲、シューベルトの「ます」(五重奏曲の方)共に熱気のあるいい演奏だったと思います。

2010年2月26日(金) 19:00 京都コンサートホール大ホール
京都市交響楽団 第532回定期演奏会

曲目
シューベルト 交響曲第7(8)番 ロ短調「未完成」 D.759
ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調「英雄」 op.55

指揮 モーシェ・アツモン

今回のプログラムは超定番中の定番2曲。ですが、意外と実演を聴いたことがなく、未完成は今回初めて、エロイカも20年前に朝比奈さん指揮の大フィル定期で聴いて以来です。20年前は大学の同級生で学生オケでチェロを弾いていた女の子をデートがてら誘って聴きに行った記憶があります。

プレトークは、当日のプログラムの解説を執筆された音楽評論家の日下部吉彦氏でしたが、サプライズ・ゲストとしてゲネプロを聴きに来ていた京響常任指揮者の広上淳一氏が登場。プレトークの中でアツモンさんが78歳という話が出てきたのですが、実際にステージに現れたアツモンさんは若々しい容貌でした。

未完成はややゆったりしたテンポでした。第1楽章での不安感と安らぎとの間を行き来する様がとても印象的で、(ファウストの最後の言葉ではないですが)「このまま時間が止まってくれたらいいのに」と思った瞬間がありました。
休憩を挟んでのエロイカもゆったり目のテンポで風格さえ感じる演奏でした。

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演奏会レポート:第531回京響定期

今回の京響定期、メインはショスタコーヴィチの10番。学生時代にはじめてCDを買って以来、かれこれ20年経ち、ようやく聴く機会が巡ってきたので数ヶ月前から楽しみにしていました。

2010年1月22日 19:00 京都コンサートホール大ホール
京都市交響楽団 第531回定期演奏会

指揮 外山雄三
独奏 ガブリエル・リプキン(チェロ)

曲目
フォーレ      組曲「ペレアスとメリザンド」op.80
サン=サーンス  チェロ協奏曲 第1番 イ短調 op.33
ショスタコーヴィチ 交響曲第10番ホ短調 op.93

開演前のプレトークでの外山さんのお話は興味深いものがありました。
ロストロポーヴィチの誘いを受けて1970年のチャイコフスキー・コンクールの審査員としてモスクワを訪問したとき、コンクールの実行委員長を務めていたショスタコーヴィチに会った時の事を語られました。規模の大きい交響曲を何曲も書いている人物なので、体格の大きな人と思っていたそうですが実際に会ってみると小柄で、握手をしたその手は小さくて柔らかく、そして冷たかったそうです。そのとき外山さんは「相当に体の具合が悪かったのだろう」と感じたとの事。

サン=サーンスのチェロ協奏曲は、曲自体が斬新なんだか古臭いんだかよくわからない上に、チェロとオケが合ってるとは言い難く・・・これ以上はコメントのしようがないです。
チェロのアンコールが2曲あり、バッハの無伴奏チェロは良かったので、リサイタルは聴いてみたいと思ったけれど協奏曲は・・・(これ以上はノーコメント)。

前半が終わった時点で8時過ぎ。20分の休憩を挟んだらかなり終演が遅くなると思ったので、普段であればコンサートの休憩時間はドリンクだけですが今回はサンドイッチを食べてしまいました。

後半のショスタコーヴィチは20年目にしてようやく実演を聴く機会を得たので楽しみでした。
CDで聴くのと実演とは大違いで、「あれ、こんな音が演奏されてた?」と思う部分が多々ありました。第2楽章を聴いていて市街地での銃撃戦を思わず連想しました。第3楽章でのDSCH動機は、かなり強迫的にすら感じ、全曲が終わったときに、「長い闘いがようやく終わった」という気分になりました。

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演奏会レポート:多川響子 ベートーヴェン ピアノソナタ完全全曲リサイタル vol.3

ベートーヴェンのピアノソナタ32曲と選帝侯ソナタ3曲を合わせた、35曲の完全全曲リサイタルの3回目です。今回で足掛け3年、全9回のチクルスも1年目、全体の3分の1を終えることになります。

2009年12月13日(日) 15:00 ザ・フェニックスホール
多川響子 ベートーヴェン ピアノソナタ完全全曲リサイタル vol.3

ピアノ 多川響子
解説 横原千史(音楽評論家)

曲目
ピアノソナタ第2番 イ長調 Op.2-2
ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2 「月光」
ピアノソナタ第9番 ホ長調 Op.14-1
ピアノソナタ第28番 イ長調 Op.101

開演前の14:30から、音楽評論家の横原さんと多川さんによるプレトークがあり、このプレトークがこのシリーズの特徴のひとつです。
「月光」が、後の「運命」や「第九」に見られる、フィナーレに向かってどんどん突き進み、フィナーレでクライマックスを迎える、「ベートーヴェン様式」とでも言うべきスタイルの始まりである、という指摘や、ピアノソナタ9番を弦楽四重奏に編曲した版(Hess34)の冒頭部分を聴かせて頂いたりと、新たに知ることの多いプレトークでした。

今回は1階席の前の方の左側の席から、多川さんの手の動きに注目しながら聴いていました。プレトークのときに多川さんが「2番のソナタは初期のソナタだから易しいということはなく、むしろ初期のソナタだから難しい」とおっしゃっていましたが、何というか、ピアノを触ったことのない素人には絶対に不可能な手の動きがあった様に記憶しています。
また、28番の終楽章で4声のフーガが出てくる部分も「弦楽器ならそれぞれがひとつの旋律を弾いていればいいけれど、ピアノで4声は難しい」という横原さんと多川さんのプレトークでの会話を思い出しながら聴いていると、アレグロで演奏される4声フーガというのがどれほど難しいか思い知らされました。
つくづく、ベートーヴェンは新しい技法やスタイルを生み出し続けていたものだと認識を新たにした次第です。

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演奏会レポート:フォーレ四重奏団

平日の昼間の演奏会でしたが、どうしてもマーラーのピアノ四重奏曲を聴きたかったので仕事を休んで聴きに行ってきました。

2009年12月4日(金) 14:00 ザ・フェニックスホール
ティータイムコンサートシリーズ74 フォーレ四重奏団

曲目
マーラー      ピアノ四重奏曲 断章 イ短調
メンデルスゾーン ピアノ四重奏曲 第2番 ヘ短調 作品2
ブラームス     ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 作品25

マーラーのピアノ四重奏曲は、マーラーがウィーン音楽院の学生だった1876年(16歳)の作品で、第1楽章のみが残されています。フォーレ四重奏団による演奏はゆったり目のテンポと部厚い響きが特徴的な、室内楽的というよりはむしろ交響的な演奏で、後の交響曲作家マーラーを髣髴とさせるものでした。手持ちの3種類の録音と聴き比べて異なると感じたのは、曲の終わりの方でピアノの和音と弦のピツィカートが入る部分を強く、スタッカート気味に演奏することでアクセントをつけているように感じられたことでしょうか。
メンデルスゾーンのピアノ四重奏曲は初めて聴く曲で、こちらも15歳の頃の作品ということで、明朗な雰囲気でピアノ重視な曲と感じました。

休憩を挟んでのブラームスのピアノ四重奏曲第1番は、ただでさえ交響的なこの曲を、厚い響きで演奏することでさらに交響的に感じました。部厚い響きで演奏された第4楽章のコーダの迫力は圧巻!思わずブラボーの声が出ました。

アンコールにはシューマンのピアノ四重奏曲とタンゴが演奏されました。
次の機会があれば、ぜひもう一度聴きたいと思ったアンサンブルでした。

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演奏会レポート:京都市交響楽団第530回定期演奏会

今回の京響定期はベートーヴェンのトリプル・コンチェルトとサン=サーンスのオルガンつきという、超豪華なプログラムでした。

2009年11月28日(土) 14:30 京都コンサートホール大ホール
京都市交響楽団第530回定期演奏会

指揮    広上淳一
ヴァイオリン 堀米ゆず子
チェロ    宮田大
ピアノ    アブデル・ラーマン・エル=バシャ
オルガン   桑山彩子

曲目
モーツァルト  歌劇「魔笛」序曲 K.620
ベートーヴェン ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重協奏曲ハ長調 op.56
サン=サーンス 交響曲第3番ハ短調「オルガン交響曲」 op.78

ベートーヴェンのトリプル・コンチェルトは、チェロの宮田さんの若々しく勢いのある演奏を、ベテランの堀米さんとエル=バシャさんがサポートする格好で、とても息のあった演奏であり、大規模な協奏曲としての面だけでなく、室内楽的な面からも楽しめた演奏でした。宮田さんは先日のロストロポーヴィチ・コンクールで日本人初の優勝者とのことで、これからの活躍が楽しみです。

休憩を挟んでサン=サーンスの「オルガンつき」。学生時代に大学オケで聴いたような記憶はあるのですがプロのオーケストラで実演を聴くのは多分初めてでした。実演で聴いてみて、オーケストラとオルガンの音響を思う存分楽しむことができました。

アンコールは、グリーグの「2つの悲しき旋律」から第2曲「過ぎにし春」。弦楽パートのみの物悲しい雰囲気のある曲でした。

今年に入ってから聴きに出かけた京響の演奏会は、「良かった」と思える演奏会の率が高くて、次に聴きに行く演奏会が今から楽しみ、という嬉しい状況が続いています。

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演奏会レポート:京都市交響楽団第529回定期演奏会

今回の京響定期はモーツァルトの「リンツ」とブルックナー9番。かつての常任指揮者である井上道義さんの指揮です。井上さんとブルックナーが気持ち的にいまいち結びつかなかったので楽しみではありました。

2009年10月30日(金) 19:00 京都コンサートホール大ホール

指揮 井上道義
京都市交響楽団

曲目
モーツァルト 交響曲第36番ハ長調「リンツ」K.425
ブルックナー 交響曲第9番ニ長調(ノヴァーク版)

恒例のプレトーク、かつて井上さんが常任だった頃は開演時間後に「プレトーク」されていたのですが、今は開演時間前のプレトークです。
プレトークでは、音楽のことよりも、かつての京響コンサートマスターであり、10月9日に逝去された工藤千博氏への想い、生きることと死ぬことの意味、といったことを語っておられました。

この日は、日中の仕事で頭がムチャクチャに疲れていたせいもあってか・・・、モーツァルトでは気持ちよく眠ってしまってました(_ _;;)・・・井上さん、京響の皆さん、ゴメンナサイ。

休憩を挟んでのブルックナー9番・・・。ブルックナーの9番って、こんなに緊張感の高い曲やったんや・・・。と言うのが第1楽章の冒頭を聴いての印象でした。1回きりの演奏のその場に居合わせないと感じることのできないもの、CDで漫然と聴いているだけでは永久にわからない作曲者や演奏者の想い・・・。昨夜の演奏を聴いての印象とか想いとかを、まだうまく言葉として整理できないのですが・・・。
ブルックナー9番を指揮していた井上さんが、第1楽章の後半あたりで、タクトを振りながら、客席にいた、工藤千博さんの夫人でヴァイオリニストの小栗まち絵さんの方に顔を向けておられたのが、今も印象に残っています。井上さん自身に音楽だけでは表現できない、言葉にもできないいろいろな想いがあったものと感じた瞬間でした。それは単に追悼と言う意味ではない、過去のいろいろな思い出とか未来に向かっていく気持ちとか今の瞬間を大事に一生懸命に生きるとか・・・生きることと死ぬことの意味を聴き手に問いかける・・・そんな演奏だったように感じられてならないです。
全曲を通した印象としては、非常に高い緊張感がずっと維持されていて、生の演奏を聴いて違う世界に連れて行かれる感覚、音楽好きであることの幸せ、そういったことを実感できた演奏会でした。

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演奏会レポート:芦屋交響楽団

アマチュアのオーケストラである芦屋交響楽団、2000年2月に聴いて以来2度目です。今回のお目当てはショーソンの交響曲。17、8年前に初めてCDで聴いたものの、今まで実演に接する機会のなかった曲です。

2009年10月18日(日) 15:00 兵庫県立芸術文化センター 大ホール
芦屋交響楽団 第72回定期演奏会

指揮 松尾葉子

曲目
ラヴェル    ラ・ヴァルス
芥川也寸志 交響三章(トリニタ・シンフォニカ)
ショーソン   交響曲 変ロ長調 作品20

プログラムによると、芦屋交響楽団は1967年に結成されたオーケストラで、1977年から芥川也寸志による指導で成長したとのことで、曲目に芥川作品が取り上げられていることに納得した次第です。

ラ・ヴァルスは、優雅なワルツ、行進曲風な部分、最後のプレストと、いずれも(アマチュアのオケにしては)かなりの出来だったように思います。少なくともコーダで誰も脱落してなかったみたいだし。

交響三章は、第1楽章のカプリッチョが、まるでショスタコーヴィチの交響曲1番や9番を感じられるユーモラスな旋律でした。第2楽章のニンネレッラ(子守唄)は同じような旋律がずっと続いていたせいか、本当に眠りそうになりました・・・。第3楽章のフィナーレは、各パートの強奏で始まり、賑やかな曲想でした。

休憩を挟んでのショーソンの交響曲は、十数年CDで聴いてはいたものの、実際にコンサートホールで聴くと、繊細さと力強さ、各パートの掛け合いによる音色の移ろいゆく様子に改めて気付かされました。
プログラムでの曲目解説は団員さんが書いているようで、ショーソンの解説は初めてショーソン作品を知ったという方が書いていましたが、第3楽章冒頭を「SF映画の戦闘シーンのように」と表現されていました。ショーソンがワグネリアンであり、新婚旅行でバイロイト音楽祭を訪れたことを思い出すと、「ワルキューレの騎行」に似てなくもないかな、と感じました。
ともあれ、プログラムの締めとしてのショーソンの出来はかなりよかったのでは、と感じました。

アンコールはサン=サーンスの「死の舞踏」でした。

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演奏会レポート:オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪定期公演

OEK大阪公演は今回初めて聴くのですが、ゴールデン・ウィークのラ・フォル・ジュルネ金沢の名残のような、モーツァルトがメインのプログラムでした。

2009年9月23日(水・祝) 15:00 ザ・シンフォニーホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪定期公演

指揮 井上道義
ピアノ コルネリア・ヘルマン

曲目
グノー    小交響曲 変ロ長調
モーツァルト ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488
モーツァルト 交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」

開演前、エントランスでOEKメンバーが弦楽四重奏を演奏して聴衆をお出迎え、でした。バッハのアリアと、あともう一曲も、たぶん管弦楽組曲からだったと思います。

グノーの小交響曲は、「交響曲」と名づけられてはいるものの、実際は指揮者つきの管楽九重奏曲でした。フルート1、オーボエ2、ホルン2、ファゴット2、クラリネット2だったように記憶しています。
この編成なら普通は室内楽曲として扱いそうなものですが、作曲者の意図次第では交響曲として扱われるものなのか・・・?と、疑問に思っていましたが、短いながらも聴いていて楽しい曲でした。

ピアノ協奏曲23番。ピアノのヘルマンさんの演奏は流麗なもので、非の打ち所がなかったと感じましたし、オーケストラも弦が3プルトと小さいことから引き締まった音色、小回りの効く演奏と感じました。

休憩を挟んでのジュピターについてもピアノ協奏曲と同じく、引き締まった音色と小回りの効いた演奏が聴いていて気持ちいいくらいでした。

アンコールには、メンデルスゾーンのスケルツォ(だったか?)と、ピチカート・ポルカ(多分^^;)が演奏され、会場は非常に盛り上がっていました。
今日の演奏会を聴いていて、井上さんと最も相性のいいオーケストラはOEKではないか、と言うことを感じ、来年も、ラ・フォル・ジュルネ金沢か大阪公演を聴きたい、と期待させてくれる素晴らしい演奏でした。

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演奏会レポート:京都 ラ ビッシュ アンサンブル 7

京都市交響楽団のメンバーが2002年に結成した、京都 ラ ビッシュ アンサンブル。2008年6月に聴いた演奏会が印象に残っていたので、今回はすべてが初めて聴く曲目でしたが、「ラ ビッシュだから」と言う理由で迷うことなく聴きに出かけました。
今回は、京都出身で指揮者でもありヴィオラ奏者でもある大山平一郎氏をゲストに迎えての演奏会でした。

2009年8月10日(月) 19:00 京都コンサートホール アンサンブルホール ムラタ

出演
ヴァイオリン 田村安祐美、片山千津子
ヴィオラ   高村明代
チェロ    渡辺正和
コントラバス 神吉正
クラリネット  鈴木祐子
ファゴット   仙崎和男
ホルン    小椋順二

ゲスト    大山平一郎(ヴィオラ)

曲目
メンデルスゾーン 弦楽五重奏曲 第2番 変ロ長調 作品87(1845)
ヒンデミット    クラリネットとコントラバスのための二重奏「音楽の花園」(1927)
          八重奏曲(1957-1958)

今回、メンバーの総意で大山さんをゲストに迎えることが決まり、メインの曲目をヒンデミットの八重奏曲にすることもメンバーの総意で決まった、とのことです。
一曲目のメンデルスゾーンは、明朗な雰囲気で聴き応えのある曲でした。
休憩を挟んでのヒンデミットは2曲ともかなり興味深いものでした。

クラリネットとコントラバスのための二重奏「音楽の花園」は、プログラムによるとチェロやコントラバスを演奏する妻のために、夫婦で演奏するために作曲したとのことです。ヴィオラ奏者として有名であったヒンデミットはクラリネットも演奏したとのことで、短い9曲からなる「音楽の花園」は、クラリネットもコントラバスも相当に技巧的なものでした。

メインの八重奏曲は、ヴァイオリン1、ヴィオラ2、チェロ、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルンという編成で、すべてのパートがそれぞれに技巧的に難度が高く、特に第1ヴィオラが強烈に難度が高いもので、どこかのパートに注目して聴いていると他のパートを聴き逃してしまう、そういう意味で聴き手にとってもかなり難しい曲ではありましたが、非常に聴き応えのある曲でした。

アンコールは、メンデルスゾーンの「歌の翼に」の管弦楽九重奏編曲版(編曲:前田肇氏)でした。

終演後、京都コンサートホール内のレストランで出演者を交えての交流会に参加して、出演者の方(全ての方とではないですが)、および京響常任指揮者の広上淳一さんといろいろなお話をさせていただきました。演奏そのものを楽しんだことに加えて、交流会で演奏者の皆さんの生の声を聴ける機会を持てて有意義な時間を過ごすことができました。

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