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演奏会レポート:京都市交響楽団第526回定期演奏会

今週は、木曜日に京響定期、金曜日にヴァイオリンリサイタルと、久々にコンサート続きでした。
今回の京響定期はショスタコーヴィチの5番がお目当て。ショスタコーヴィチの交響曲はずいぶん久しぶりに聴きます。昨年8月の定期で交響曲8番が演奏されたのですが、当日はアクシデントがあって聴き逃してしまい悔しい思いをしたのでした。

2009年7月23日(木) 19:00 京都コンサートホール 大ホール
京都市交響楽団第526回定期演奏会

指揮 大野和士

曲目
ラヴェル      ラ・ヴァルス
ラヴェル      マ・メール・ロワ
ショスタコーヴィチ 交響曲 第5番 ニ短調

京響初登場の大野さん。プレトークでは、先日逝去された若杉弘さんに教えを受けたことなどを話されていました。ショスタコーヴィチについてのトークでは、「ムツェンスク郡のマクベス婦人」の初演翌日に「音楽の代わりに荒唐無稽」と批判をされて危機に陥り、初演に向けて練習中だった4番のスコアを撤収し、その後5番を公開するものの同時期に公開した6番はふざけてみたり、7番と8番、9番と、体制(≒スターリン?)に迎合する振りを見せつつ、沈痛だったり肩透かしを食らわせたりと、一筋縄でいかないショスタコーヴィチについて語られていました。

冒頭、若杉さんの追悼に、バッハの管弦楽組曲より「アリア」(いわゆるG線上のアリア)演奏されました。こういった追悼の演奏に対しては拍手をしないのが通例ですが、あまりの美しい演奏に一部拍手が起こっていました。

アリアの後、前半はラヴェルの2曲。ラ・ヴァルスの優雅さと華麗さと大胆さ、マ・メール・ロワの夢のような、おとぎ話のような美しい世界を、たっぷりと楽しんだところで20分の休憩。

後半のショスタコーヴィチ5番。特に第1楽章の中間部、第4楽章では軍隊の進軍を連想し、作曲当時の1937年のきな臭さを感じました。
第4楽章については、かつて喧伝された「苦悩から歓喜へ」とも、ヴォルコフの「証言」で触れられた「強制された歓喜」とも異なる印象を受けました。圧倒的な力の前に「歓喜した」振りをした、とでも言うのか・・・。
おそらく、大野さんのショスタコーヴィチは、今までとは異なる解釈なのかも、という気がしました。

ラヴェルも、ショスタコーヴィチも、とってもいい演奏で、2時間たっぷり楽しめました。

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