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2008年10月

演奏会レポート:京都フィルハーモニー室内合奏団 第160回定期公演「マーラー礼賛」

何かのコンサートを聴きに行ったときのチラシで、豊嶋泰嗣さんが出演する室内楽の演奏会でマーラーの交響曲4番の室内楽版を取り上げる演奏会を見かけた記憶があり、金曜日なので行けるかどうか・・・、と思っていましたが、当日は定時で帰ることが出来たので聴きに行きました。

2008年10月24日(金) 19:00 京都コンサートホール 小ホール
京都フィルハーモニー室内合奏団 第160回定期公演「マーラー礼賛」

出演
コンサートマスター 豊嶋泰嗣
ソプラノ       島崎政子
管弦楽       京都フィルハーモニー合奏団
ハルモニューム提供 森田ピアノ工房

曲目
メンデルスゾーン 弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20
マーラー      交響曲第4番 ト長調(エルヴィン・シュタインによる室内楽編曲版)

メンデルスゾーンは初めて聴く曲でしたが、耳に優しく、かつ才気あふれる曲、という印象を持ちました。ただ、ちょっと長いかな・・・、と感じたのも事実ですが。

マーラーの4番はCDもたいして持っていなくて、実演を聴くのもおそらく15年(あるいはそれ以上)ぶり、前日に予習もしていなかったのですが、17、8年前、大学生の頃に聴き込んだ曲は、少し聴けば思い出すものです。
通常のオーケストラと異なり、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、オーボエ、クラリネット、打楽器(奏者は2人)、ピアノ、ハルモニュームという、小回りの利く編成でした。
マーラーの4番程度の、それほど編成の大きくない曲であれば室内楽で聴いても十分に楽しめることがよくわかる演奏でした。ただ、第1楽章の中で不安な空気の流れる箇所(第5番冒頭のトランペットによる主題が聴こえてくる部分)はせめてホルンがいて欲しかったかな、という気はしました。
第4楽章のソプラノの島崎さんはクリアな声質でマーラーの4番にはぴったり、と感じました。

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演奏会レポート:児玉桃 メシアン・プロジェクト2008 「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」

1ヶ月ほど前に、児玉桃がメシアンの「20のまなざし」全曲を演奏することを知り、彼女の「20のまなざし」のCDを気に入って聴いている身としては、「横浜くらいであれば聴きに行かねば!」と思い立って即座にチケットを手配し、当日は朝9時に京都府内の自宅を出て昼のコンサートを聴きに行きました。

2008年10月18日(土) フィリアホール
児玉桃 メシアン・プロジェクト2008 ピアノ・リサイタルⅠ
「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」全曲
ピアノ:児玉桃

開演は14時でしたが、13時15分からプレトークがある、ということだったので当日は青葉台には12時過ぎに到着し、13時の開演に備えました。
プレトークではメシアンの人物像と作品の4つの特徴である、「色彩感」、「カトリック」、「鳥」、「リズム」(この順番だったかどうか失念)についてと、「まなざし」全曲にでてくる「神の主題」を中心とした曲の聴きどころを児玉さんご自身の言葉で解説いただきました。
(余談ですが、ところどころ関西弁のアクセントで話されるところに、生まれも育ちも関西の私は妙に親近感を覚えました)

プレトークは13時30分過ぎに終わり、14時の開演まで間がありましたが、13時の開場からプレトーク開始直前までと、プレトーク終了後から開演直前まで、また休憩中も調律師さんはスタインウェイの調律にかかりきりでした。

演奏は、おおよそ30分経過したところで一旦児玉さんが舞台袖に下がってすぐに演奏を継続し、おおよそ1時間経ったところ、10曲目が終わったところで20分の休憩、休憩を挟んだ後もおおよそ30分経ったところで一旦舞台袖に下がってすぐに残りの曲を演奏される、ということで、聴衆の集中力が切れるのを防ごうとした、と思われる演奏時間の配分でした。

・・・とはいうものの、あれだけの超重量級の曲なので、集中力の切れる瞬間に何度も見舞われてしまったのですが。
それはともかく、CDで繰り返し聴くのも(曲の予習としては)いいけれど、響きの美しさ、迫力、そして何よりも演奏者の熱気を感じることが出来るのは、やはりコンサートホールでの実演の良さだと感じました。

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演奏会レポート:R.シュトラウス「サロメ」

昨日はびわこホールにR.シュトラウスの「サロメ」を聴きに行きました。ペルゴレージの「奥様女中」を例外とすればオペラ初体験。学生時代にワイルドの原作を読み、カラヤンのCDを聴いてすっかり気に入ってから十数年目にしてオペラの舞台を初体験。非常に期待して出かけました。

10月12日(日)14:00 びわ湖ホール 大ホール
沼尻竜典 オペラセレクション 歌劇「サロメ」
指揮  沼尻竜典
演出  カロリーネ・グルーバー
出演  高橋 淳、小山由美,大岩千穂,井原秀人,吉田浩之,びわ湖ホール声楽アンサンブル,ほか
管弦楽 大阪センチュリー交響楽団
演目 R. シュトラウス/歌劇「サロメ」(全1幕・ドイツ語上演・日本語字幕付き)

今回の演出は、個人的にはかなり首をかしげる部分がありました。

  • 衣装は現代風。サロメはブラウスとスカート、ヘロデは「チョイ悪オヤジ」風、ヘロディアスは体の線がはっきり出るようなドレスと網タイツ姿で「エロカッコイイ」風(^^;)他の登場人物もまあ似たり寄ったりな衣装でした。
  • サロメに恋焦がれるナラボートは自殺ではなく、サロメが刺し殺す。
  • 「7つのヴェールの踊り」では、サロメは踊らず、なぜか一家団欒の風景が展開されました。ヘロディアスとサロメがヘロデにバースデーケーキをプレゼントしたり、ヘロディアスがシャツのアイロンがけをしたり、サロメとヘロデがバドミントンに興じたり・・・。
  • 切り落とされたヨカナーンの首は、工事現場で使うような手押し車に乗せられてきた。
  • ヨカナーンの首に口付けしたサロメは兵士に殺されるのではなく、自分のお腹を刺して息絶える。

特に違和感を感じた演出は「7つのヴェールの踊り」とサロメの最後のシーンでしたが、沼尻さんの指揮も、大阪センチュリーの演奏も、すべての歌手の歌唱もとても素晴らしいもので、「サロメ」の狂気に満ちた世界を十二分に表現されていたと感じました。演奏と歌唱に関してはおそらく最高級だったと思います。

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演奏会案内:2008年11月分

11月に聴きに行きたい演奏会をピックアップしてみました。毎週末何かしらの演奏会を聴きに行くことになってしまいました(^^;)。

11月3日(月・祝)14:30 音楽ホール & ギャラリー 里夢
シューベルト 最後のピアノソナタを巡って
林由紀

曲目
ハイドン     ソナタ 第50番 Hob.XVI/37 ニ長調
ベルク      ピアノソナタ op.1
ベートーヴェン  ピアノソナタ 第31番 変イ長調 op.110
シューベルト   ピアノソナタ 第21番 変ロ長調 D960

林さんとは、とあるピアノサークルで知り合ったのが8年前。深く心を癒される演奏と、脱力系トーク(?)のギャップがユニークな方です(^^;)
おそらく、3年くらい会っていないのですが、その間どのように変化されたのかが楽しみです。
そして、この濃いプログラム!ベルク、ベートーヴェン、シューベルトと私の好きな曲をピンポイントで狙い撃ちされてしまっては、神戸まで聴きに行かざるを得ないでしょう。

11月9日(日) 14:30 府民ホールALTI
午後の室内楽 08 フランスの室内楽(Ⅱ)
井上まゆみピアノトリオ演奏会

曲目
ドビュッシー ピアノ三重奏曲(第1トリオ) ト長調
ショーソン  ピアノ三重奏曲 ト短調 作品3

演奏者
ピアノ    井上まゆみ
ヴァイオリン 日比浩一
チェロ    雨田一孝

井上まゆみピアノトリオは、おそらく10年くらいALTIで春秋の年2回、定期的に演奏会を開催されていて、たしかマニャールやコルンゴルドのトリオもこのトリオの演奏会で初めて聴いて好きになった、と記憶しています。ここ数年聴きに行く機会がなかったのですが、大好きなショーソンの作品を取り上げるのでぜひ聴きに行きたい演奏会です。

11月15日(土)14:00 Hakujuホール
〔読む・弾く・聴く〕 ピアノと朗読で綴る愛の物語 vol.Ⅵ
ブラームスが奏でる秋の調べ
~魂の響き クララ・シューマンとの対話~

ピアノ:田部京子

シューマン 幻想小曲集 op.12より〈夕べに〉〈飛翔〉
       アラベスク ハ長調 op.18
ブラームス 4つの小品 op.119
        6つの小品 op.118より
        ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 op.5より 

田部京子さんは好きなピアニストの一人で、彼女のシューベルトの演奏は大変気に入っています。今回のプログラムではブラームスの後期作品をとても楽しみにしています。

11月16(日)15:00 バロックザール 青山音楽記念館
イリーナ・メジューエワ ピアノリサイタル IN KYOTO

曲目
シューベルト  即興曲 第1番 ハ短調 op.90 D.899
         ソナタ 第19番 ハ短調 D.958
         即興曲 第1番ヘ短調 op,142 D935
べートーヴェン 前奏曲 ヘ短調 WoO.55
         ソナタ 第32番 ハ短調

一昨年、昨年に引き続いて3度目となる、イリーナ・メジューエワの京都公演です。一昨年は聴きに行けなかったのですが、昨年の演奏会ではシューベルトの20番、ベルクのソナタ、ブラームスの初期作品のどれもが陰影のある印象深い演奏でした。今年も期待して聴きに行こうと思います。

11月22日(土)14:00 いずみホール
竹澤恭子 ヴァイオリン・リサイタル
~フランス珠玉の名曲~

演奏者
ヴァイオリン 竹澤恭子
ピアノ    小川典子

曲目
ドビュッシー ヴァイオリン・ソナタ
イザイ    冬の歌 op.15
プーランク  ヴァイオリン・ソナタ
フランク   ヴァイオリン・ソナタ イ長調
メシアン   ヴァイオリンとピアノのための幻想曲

竹澤恭子さんは、協奏曲の演奏は聴いたことがあったような気がしますが、リサイタルは初めてかもしれません。ドビュッシー、プーランクは非常に好きな曲なので楽しみです。

11月23日(日・祝)14:30 バロックザール 青山音楽記念館
荻原尚子 ヴァイオリンリサイタル 2005年度青山音楽賞受賞研修成果披露演奏会

ピアノ 上法 奏

曲目
ブラームス ヴァイオリンソナタ 第1番 ト長調 op.78「雨の歌」
       ピアノとヴァイオリンのためのスケルツォ ハ短調 WoO2
イザイ   無伴奏ヴァイオリンソナタ イ短調 op.27-2
フォーレ  ヴァイオリンソナタ 第1番 イ長調

ブラームスもフォーレも、どちらも定番といっていい曲にも関わらず、今まで実演を一度も聴いたことがなかったので、この機会に聴いてしまおう、ということで聴きに行きたいリストに挙げておきます。

11月29日(土)16:00 いずみホール
ベートーヴェン 弦楽四重奏全曲演奏会 Vol.8 ゲヴァントハウス弦楽四重奏団

曲目
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 op.18-6
         大フーガ 変ロ長調 op.133
         弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 op.130

ドイツ本流の弦楽四重奏団によるベートーヴェン、とても楽しみです。

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