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2008年9月

加速器の電力消費

9月21日付で、最強加速器、はや停止 機器トラブル、再開に2カ月というニュースが報じられました。

以下、全文を引用します。

ジュネーブ郊外で運転を開始した世界最強・最大の加速器LHCで、冷却材のヘリウムが地下トンネル内に漏れる事故が起きた。欧州合同原子核研究機関(CERN)が20日、発表した。

 LHCは、10日に陽子ビームを周長27キロのリングで1周させるのに成功したばかり。このトラブルで約2カ月間、運転停止となる見込み。

 発表によると、19日昼ごろ陽子のビームを曲げる働きがある電磁石に電流を流していたところ、結線が溶けて機器が損傷した。こうしたトラブルは通常の加速器でも珍しくなく、修理は数日で済む。

 だが、LHCは絶対零度(零下約273度)近い超伝導状態で運転されているため、機器をいったん常温に戻し、修理後に再び低温に戻さなければならず、運転停止は2カ月間必要という。CERNは、この事故で人体への危険はないと説明している。

 陽子同士を正面衝突させ、宇宙が生まれたばかりの超高温・超高圧状態を再現する実験は、今回の事故の影響で11月以降にずれ込む見通し。

電磁石を超伝導状態にして電流を流すからには相当な電力消費なんだろうな、と思って、加速器の電力消費をネットで調べてみたところ、高エネルギー加速器研究機構という機関がつくばに設置しているKEKBという加速器(と付随する施設)の環境報告ページにヒットしました。

このKEKBは一周3kmとのことで、LHCの一周27kmに比べれば小さく、ということは粒子を加速できる速度の上限はLHCよりは低いことになるのですが、それでも1ヶ月の電力消費が3~4MWh。
3MWhといってもどの程度の電力量かピンときません。
そこで、自宅の電力消費を調べてみました。7月下旬から8月中旬までの1ヶ月、クーラーをかなり長い時間つけていたために、この期間は502kWh消費していました。
一人暮らしで500kWh(=0.5MWh)ですから、たとえば夫婦だけとか夫婦と子供2人の家庭では1ヶ月で1MWhを少し超えるくらい、と仮定しておきます。

ということは、3MWhの電力とは、おおよそ3万世帯分の電力消費に相当することになります。私の住む京都府城陽市は3万世帯、8万人の小さな都市なので、KEKBの加速器1基の電力消費は小さな地方都市と同じくらい電力を消費するということが言えます。
これがLHCとなるとどのくらいなのか・・・。下手するとLHC専用に原発1基あてがってるかも。

これだけの電力(=費用)を使用する設備ですから、それなりの成果を出してもらいたいものですが、9月16日には巨大加速器『LHC』のシステムにハッカーが侵入というニュースも報じられています。
LHCのあるCERN(欧州原子核共同研究機関)は、研究の一環としてHTTPプロトコルとHTMLを開発しており、今のインターネット時代の基礎を築いたといってもいい機関ですが、そこがハッカーに侵入されるということに歴史の皮肉を感じざるを得ません。

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演奏会案内:2008年10月分

2008年10月にに開催される演奏会のうち、聴きに行きたいものをリストアップしてみました。

10月4日(土)16:00 いずみホール
ベートーヴェン 弦楽四重奏全曲演奏会 Vol.6 ハーゲン弦楽四重奏団
曲目
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 op.95「セリオーソ」
         弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 op.131
ドビュッシー  弦楽四重奏曲

数年前に、関西で何度か実演を聴いたことがあるハーゲンSQ、久々の大阪公演です。ベートーヴェンの14番はリリースされているCDの演奏をかなり気に入っていて、これを実演で聴けるのは非常に嬉しい限りです。

10月8日(水)19:00 京都府立府民ホール アルティ
京都アルティ弦楽四重奏団 第12回公演
ヴァイオリン 豊嶋泰嗣,矢部達哉
ヴィオラ   川本嘉子
チェロ    上村 昇

曲目
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調 op.59-3「ラズモフスキー 第3番」
ベルク     「抒情組曲」

ここ数年聴きに行けなかったアルティ四重奏団ですが、ラズモフスキーに期待です。このカルテットは、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンを固定していないので、豊嶋さんと矢部さんがどの曲でどちらのパートを勤められるのかも楽しみです。

10月12日(日)14:00 びわ湖ホール 大ホール
沼尻竜典 オペラセレクション 歌劇「サロメ」
指揮  沼尻竜典
演出  カロリーネ・グルーバー
出演  高橋 淳、小山由美,大岩千穂,井原秀人,吉田浩之,びわ湖ホール声楽アンサンブル,ほか
管弦楽 大阪センチュリー交響楽団
演目 R. シュトラウス/歌劇「サロメ」(全1幕・ドイツ語上演・日本語字幕付き)

学生時代にCDで聴いて以来、実演を聴きたいと思い続けて十数年、ようやく機会が廻ってきました。既にチケットは確保済み。オペラの実演を聴くのは、数年前に大垣音楽祭でペルゴレージの「奥様女中」を聴いたのを除けば初めてと言っていいくらいで、今から非常に楽しみです。

10月24日(金)19:00 京都コンサートホール 小ホール
京フィル 第160回定期演奏会「マーラー礼讃」
コンサートマスター 豊嶋泰嗣
曲目
メンデルスゾーン 八重奏曲
マーラー      交響曲 第4番 (室内楽版)

マーラーの4番を室内楽版で演奏という点が、かなり気になります。

10月25日(土)14:00 ザ・シンフォニーホール
アイスランド交響楽団
指揮     ペトリ・サカリ
ヴァイオリン シグルン・エドゥヴァルスドッティル
曲目
レイプス 3つの抽象画
シベリウス ヴァイオリン協奏曲
      交響曲 第2番
      交響詩「フィンランディア」

アイスランドに交響楽団があることは初めて知りました。シベリウスの有名曲3曲を一気に聴ける機会というのもそうそうあることではないので注目です。

10月26日(日)15:00 バロックザール 青山音楽記念館
萩原恵里 ピアノリサイタル
曲目
ハイドン ソナタ 第60番 ハ長調 Hob.XVI:50
ラヴェル 鏡
フォーレ 主題と変奏 op.73
メシアン 幼な子イエスに注ぐ20のまなざしより 第13番「降誕祭」
     第15番「幼な子イエスの口づけ」

メシアンの「まなざし」を聴けるだけで注目です。

---- 9月7日追記 ----

10月18日(土)14:00フィリアホール
《児玉 桃メシアン・プロジェクト2008》メシアン生誕100年記念特別企画
ピアノ・リサイタルⅠ 「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」

「まなざし」全曲を、しかも児玉桃の演奏で聴ける機会などそうあるものではないので、少し遠いですがフィリアホールまで出かけようかと思っています。

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