« 演奏会レポート:イリーナ・メジューエワ ピアノ・リサイタル | トップページ | 演奏会案内:2008年1月分 »

演奏会レポート:磯絵里子ヴァイオリン・リサイタル

以前、東京文化会館のwebサイトで見つけた磯絵里子さんのリサイタルを聴きに行きました。演奏会を聴きに東京まで行くのは何年ぶりだろう・・・。

2007年11月27日
デビュー10周年記念 磯 絵里子 ヴァイオリン・リサイタル・シリーズ第1回
”ベルギー・コレクション”
東京文化会館 小ホール)

曲目
ヴュータン 失望 作品7-2
イザイ   遠い過去 作品11-3
イザイ   悲劇的な詩 作品12
ヴュータン ラメント 作品48-18
ヴュータン ロンディーノ 作品32-2
ヴュータン アメリカの思い出 作品17
       (ヤンキー・ドゥードゥルによるおどけた変奏曲)
ルクー   ヴァイオリン・ソナタ ト長調

演奏者
磯絵里子(ヴァイオリン)
岡田将(ピアノ)

当日、会場の外にNHKの中継車が停まっていたので、何か中継でもするのかな、と思っていたら、プログラムに
「本日の演奏会はNHKにより収録されます。」
とありました。放送日時はまだ決まっていないようですが。

プログラムは前半がヴュータンとイザイの小品、後半がルクーのソナタと、全てベルギーの作曲家の作品でした。ベルギー留学の経験があるという磯さんとしては非常に力の入ったプログラムではないかと容易に想像がつきます。

前半のヴュータンとイザイの小品は、ヴァイオリンの技法を生かした聴き応えのある曲ばかりでした。
イザイの「悲劇的な詩」はプログラムによると最低弦のG弦の調律を一音下げて演奏するとの事で、曲が始まる前に調弦をしていました。前半最後の、ヴュータンの「アメリカの思い出」は「ヤンキー・ドゥードゥル」(日本では「アルプス一万尺」でおなじみ)の旋律による変奏曲ですが、曲が進むにつれ技巧的な変奏になり聴いていて楽しくなる曲でした。

後半のルクーのソナタ。実はこの曲(だけ、と言ってもいい)が目当てで東京まで聴きに出かけたわけですが、正直なところ、期待したほどでもなかったというのが率直な感想です。やや速めのテンポのさらっと流した感じの演奏で、また全曲を通じて数回、ヴァイオリンの音色が一瞬乱れる部分が見受けられました。個人的には、ルクーが21歳で書いた野心溢れる作品なのだからパッション溢れる演奏を期待していたのですが、磯さんの演奏はパッションを剥き出しにするというよりも安全運転に徹しようとした、という印象で、ルクーに関しては物足りなさが残る演奏でした。

・・・まあ、個人的には首都圏在住のフランス音楽好きの友人と数年ぶりに会えて、その後食事しながら話せたことの方が良かったかな、と思いますが。

|

« 演奏会レポート:イリーナ・メジューエワ ピアノ・リサイタル | トップページ | 演奏会案内:2008年1月分 »

演奏会レポート」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/225253/17224787

この記事へのトラックバック一覧です: 演奏会レポート:磯絵里子ヴァイオリン・リサイタル:

« 演奏会レポート:イリーナ・メジューエワ ピアノ・リサイタル | トップページ | 演奏会案内:2008年1月分 »