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CDレポート:アファナシエフの「展覧会の絵」

Amazonで見つけた、アファナシエフ演奏の「展覧会の絵」のCDが届いたのでさっそく聴いてみました。

ここ数年、アファナシエフのCDを見つけると半ば衝動的に買い集めています。そのきっかけとなったのは5年前に聴いた、ルクーのチェロソナタの演奏会です。非常に遅いテンポであたかも一音一音にこめられた意図を暴きだすかのような演奏にいっぺんで心を惹かれてしまったのでした(逆にいっぺんで拒絶してしまう人も少なからずいるでしょうが)。

実際に聴いてみると、期待に違わず非常に独創的な演奏でした。まず何よりもテンポが遅く、低音の響きが豊かなことが印象的です。「グノームス」や「ビドゥオ」、「カタコンブ」、「キエフの大門」は参考に聴き比べたWeissenbergのCDの倍近い演奏時間なのは特筆すべきかもしれません。以下、特に印象に残った曲について記します。
「グノームス」は(CDの解説ではホラー的な怪奇性と評していましたが)何とも言えない不気味さが渦巻いている、「ビドゥオ」は非常に重々しく辛そうな足取り、という印象を受けました。
「カタコンブ」(後半部分は「死者ニヨル死者ノ言葉デ」という別トラックになっている)は「リモージュ」から切れ目なしに始まる重く長い和音の連続と沈痛に響く「プロムナード」の旋律とが悲しい雰囲気を醸し出しています。
「鶏の足の上の小屋」は一転して躍動的な演奏です(アファナシエフの普段の遅いテンポからすればの話ですが)。
「キエフの大門」は遅いテンポで雄弁に語る、といった表現がふさわしそうな、非常にドラマチックな演奏です。

後にはムソルグスキーのピアノ小品が5曲収められていますが、これも貴重なものだと思われます。

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